
モノホンのグラサンを掛けしグラ男となりゃあそりゃもう大変よ。それぞカリスマ性、リーダーシップ、キャプテンシー、しずる感、統率力、そして溢れ出るアナーキズム。それらを良きバランスで兼ね備えて尚且つグラサンとしてのオシャレの知識にも事欠かないことであることが重要とされるのだから。
「サマンサタバサもさ、パリス・ヒルトンがつけてたから初めは、おぉっ、てなったけど日本人がやってるって聞くと、ぬはぁっ、てなったんだよね。」
といったようなことを平気で吐かせる感性こそがグラ男(サングラスを掛けし男性のこと)のグラ男たる所以であり、また、いつか金髪にして日サロで焼きたい、焼けたらな、と思っており街でそういうルックスの中年男性を見かける度に羨ましく思う気持ちと「俺の方が似合う。」という気持ちが混濁して胸いっぱいに溢れて今日も元気にウンコをするのである。
そういった者のことを我々は専門的に"グラ男"と呼んでいる。
これはいわゆる「サングラスを掛けし中年男性、または掛けていそうな中年男性、またはそのうち掛けるであろう中年男性」の総称(まごうことなき蔑称)であり、彼らはサングラスを掛けている傍らいざ仕事となると、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等の個性豊かな部下達を取りまとめるリーダーシップでもある。そう、いざ仕事となるといくらグラ男といえどもそれはそれは発揮はリーダーシップで、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等のユニークなメンバーをひとつにまとめては取っ散らかるような寄せては返すエクストリームな面子をひとつにまとめて、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等の一癖も二癖もある、一筋縄ではいかぬ者どもを十把一絡げに抜群の安定感でまとめ上げては振り返り、思い出しては後悔して、しかしそれでも前を向いては、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等の世が世なら全員まとめて島流しみたいな、仕事さえしていなければただの変質者みたいな者どもを堂に入った様子でしごき上げているではありませぬか。
しかしなぜグラ男の元には、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等の糞悶着のありそうな悶着モンチャックとしか言えぬ、一見出来の悪そうな者、そして事実出来の悪い者ばかりが集まってくるのでしょう。
それはズバリ、ズナリ、グラ男とはその程度の男であるということの証左であるのです(泣き)。やはりセンス、魅力の無い男であるということの証左であるのです。
普通に普通のセンス、魅力があらばまかり間違えても、ぐっちょん、ヒギィ、ビクビク、おドド等のような時代の残りカスみたいなカスをわざわざ選ぶということはないでしょうし、ペーニャやソリさん、爆裂おきゃん等のもちっとマシな人材を揃えられる筈です。揃えられる筈なのに…。