某棒

 

棒人間に棒読みに

ぶっきら棒に藪から棒

色んな棒があるけれど  なんだか扱い雑じゃない?

雑てゆーかアレじゃない?

なんだか蔑ろにしていない?

 

だけれどよくよく考えて

棒がなかったら大変だ

棒の無い世は柱が無い

棒の無い世は支えが無い

棒の無い世はムボウだね

棒の絶えた世はゼツボウだね、というのも既に閃いております

 

(ここで突如のサンバのリズムが)

 

思い返せば、俺たちいつだってそうだよな

棒のこと、馬鹿にしてたし見下してたし

「箸にも棒にもかからない」って

クソすぎてどうしようもない、みたいな意味だぜ

 

こいつぁゴリゴリのパッパラパであっけらかんのヒポポタマスであるが、さすがに箸か棒か、そんくらいの感じのプリミティブでIQゼロのしょうもない物にはかかるでしょうよ。

いやいや、なにを。寝言は寝て言うてください。寝ました?起きてますよね。じゃあ黙ってて下さい。いいですか。こんなもんは箸や棒のようなチンチラポッポの生ける屍みたいなもんにもかからないしょうもなき物です。箸にも棒にもかからない、のです。わかったらそんなシャイニングスターみたいな顔はやめて、とっくりセーター着て豚バラを250gほど買いてきてください。鍋にしましょう。

 

といった会話がかつてこの国のどこかで行われ流布されて、そしてこの「箸にも棒にもかからない」みたいな失礼なことわざが大ブームを巻き起こしたのであると島田は信じています。

心の底から信じています。

心の臓がビートを刻んでいます。

それはこんなビート。

カンカンコンコ  カンカンカコンコン

カンカンコンコ  カンカンカコンコン

 

(それはまるでサンバのリズムだ)

 

(まるで、てゆーかサンバのリズムそのものだわ)