トランクひとつ憧れ

 

おっほー。おほー。

おつかれーん。

突然でナーバスかもしれなせんが、みんなには「みたいなところ」ってある?

たとえばほら、水全部飲んだらもうごちそうさまみたいなところある。とか、帰宅したらまず水を飲むみたいなところある。とか、コンビニエンスでタバコ買うついでに水も一緒に買うみたいなとこある。等。

 

別に水にまつわることでなくてもいいのだけれど、なんか「あぁ、私って◯◯みたいなとこあるな。」ってところが誰しもひとつはあるんじゃないかな?

それを聞いてる。 

ほら、なんかあるよね?あなたの、みたいなところ。

そんなに難しく考える必要はないんだよ。シンプルにシンプルに考えて。シンプルが難しい場合にはツンプルでも構わないからさ。ごめんね、面白くないよね。

なんかない?法律の勉強ばっかりしてると思われがちみたいなところある。とか、電車のこと列車って言うみたいなところある。とか、ホントそんな程度のことでいいんだよ。なんかないの?

ならばお手本として僕の場合で言うと、僕はこう見えてトランクひとつでフラッと旅に出ることに憧れてるみたいなところある。ということになるかな。

 

わかっていただけますか。この僕のトランクひとつ憧れ。

これはどういうことかというと金沢二泊三日であろうとインドシナ半島二ヶ月であろうと荷物は変わらずトランクひとつ、最低限の物だけ持ってフラッと旅に出る感じに憧れているというわけなのです。

人は旅となるとついつい普段は考えもしない「もしもの時」に備えて色違いのシミーズやポケット将棋、ビニール紐や先週のジャンプ等要らぬモノをたくさんリュックに詰め込みがちで、しかしそれでも入りきらないからショルダーバッグもかけて、更に財布やスマホーを入れておくのに便利なサコッシュも提げて挙げ句の果てには力士(雷電為右衛門)の浮世絵がプリントされた大きなブランケットの入ったトートバッグまで用意してさぁ旅に出かけるぞと荷物を全て装備してみるとどうでしょう。これから旅に出る人、というよりは家が無い人、ホームがレスな人みたいになってしまっているじゃないか。

 

それに比してトランクひとつだとどうでしょう。冬の寒空の下、フェルトハットにコートとマフラーでトランクひとつだけ提げていい感じの旅館の玄関に寒風と共に現れ「寒うござんす。部屋、あいてますか?」。

カッコいい。痺れる。

もしも女将に本日は満室であるということを告げられたとしても「えー…。うっそーん。あ、そうですかー。ちょっと、はは、困ったな。」なんて狼狽えることもなく軽く一礼したらすぐさ踵を返して次の宿へ向かう。カッコいい。数え役満だ。なにがだ。

そして何軒か回ってみたものの結局宿が取れなくても焦らず騒がず浜辺か野原で焚き火をして豆の缶詰めとかをチビチビ食べつスキットルに詰めたウイスキーを飲みてこれを晩飯とし、食後にはブルースハープを屁のような音量で淋しげに吹く。

焚き火が燻りだした頃、ウイスキーも程よい具合にまわってきてトランクから力士(雷電為右衛門)の浮世絵がプリントされた大きなブランケットを取り出してそれをひっかぶって眠る。(風邪引くよ~)

カッコいい。ヴィジランテって感じ。

 

そういったところからトランクひとつ憧れみたいなところあるワケなのですが、理解してくれましたかな?

「え?それってトランクひとつさえ買えば今すぐにでもトランクひとつ憧れ、から、トランクひとつみたいなところある。にテンポアップ(?)出来るのではないのか?」

と烈火の如く疑問を呈する向きもあるだろうけれども、いや、僕だって実際にトランクは購入したのだけれどもどうもスマホーやらポケットティッシュやらをすぐ取り出すためにはトランクではちと不便でね。鼻炎なんですよ僕。

だから僕はトランクに最低限の物だけ詰めて、ポケットティッシュとかはウエストポーチに入れて持ち運んでしまうワケなんだね。

 

ウエストポーチは、ダメっしょ。