
っていうのは嘘で、いや何が嘘なのかと言うと大空がマジでツボというのが嘘で、なんかあるじゃないですか、どう考えても敵いそうにない強大な力を前にすると「大空とかマジ意味わからんし(笑)。逆にツボなんですけど(笑)。」ってな感じで、にべもなくバカにすることによってなんとかアイデンティティを保とうと必死のパッチになるあの感じ。あれを今僕はやり続けていた次第なのですね、正直な話が。大空がバリバリに強大な力を持っているものですから、敵わないですから、それならハナっからバカにして同じ土俵に上がることを拒絶するという考え方なんです。別の土俵から攻めてやろうと、オリジナルの土俵から攻めてやろうという考え方なんですよね。自分で拵えたオリジナルの、世界にひとつだけの僕だけの土俵さ。
だからつまり「大空とかマジでツボ。」というのは強がりな僕の哀れな詭弁であり言い逃れであり、そしてスケープゴートでありマーチャンダイズだったのです。分かっていただけましたでしょうか。それが僕の良くないところである自覚はあるのですが、なるべく負け試合を減らしたい僕ですから仕方のないことなのかもしれませんよね。負けたくないんです。人に頭を下げたくないんです(泣き)。見下されたかないんです。
こんな僕のことをあなたは浅ましいと感じるのでしょうか。いいえ、口ではなんと言おうが舌先三寸で何でもチョチョイナのあなたのことだ、本当ならば人に頭を下げたくない、私の頭が最も上、そして唯我独尊の世の中が早いこと形成されますように…と誰よりも願ったあの日のあなたのことを、僕のような根っからの根に持つタイプな人間がよもや忘却いたしましょうか。いやそんなことないですよね。飼っているミニチュアダックスフンドーのデジタル写真に「わたしはちーたんだよ(ハート) 犬として来るとこまで来てるよ(ハート×2)」と落書きをしてキラキラの枠みたいので縁取ったものをスマホーの待ち受け画面にしているあなたのことを誰が忘却いたしましょうか。
っていうのは嘘で今さっき思い出したところなんですが(4年ぶり3度目)、しかしそれはとても細かい事であることですし、思い出したタイミングの事に関しては今は全然関係ないことですし、てゆーかそれもこれもこの大空のツボさ具合に比べればものすごく矮小な話で、僕はこの(本心ではとても尊敬している)大空が来年にでもめっちゃ流行ると思っていて、何人か知り合いの自称トレンドウォッチャー(クソ人間)たちに電話をかけてみたんです。
最近大空がマジでツボで、ヤバくて、めっちゃウケて、でもこれは僕が大空を畏怖するが故の余裕のこき加減で、だから来年あたりに大空が流行ると僕は読んだのですが、トレンドウォッチャーであらせられるお前らみたいならもんは一体この僕の読みをどう捉えているのか?大空はマジで流行るのか?トレンドウォッチャーの意見を是非聞かせてほしい。全く参考にするつもりはないけれど。とね。
するとトレンドウォッチャーの旦那はこう言ったのさ。
「は?私は別にトレンドウォッチャーではないのだが。人違いでは?」
出た出た(笑)。トレンドウォッチャー特有のこの薄ら笑いの絵空事。そんなことだから此奴等はいつまでたってもカルチャーのドブネズミという別称を拝しているのである。いくら僕が適当な番号に電話をかけたとはいえ、僕がトレンドウォッチャーだと思ってかけているのだから、それは受話した時点でもうトレンドウォッチャーなんですけど、なんでそんな簡単なことが理解できないのでしょうか(泣き)。