
まず大前提として、本物のアタックの鬼は「そうです。私がアタックの鬼です。」なんて自称することは絶対に無いし、なぜならそういった称号や異名といふものは他人から言われて初めて格がつき始めるものであるからで、それをよくも分からず「あ、ども。私が伝説のサブリーダーです。」なんて初対面の時点でかました日にはもうファースト・インプラミネーション?ファースト・インパットミネーション?の時点で相手さんから聞かん坊の銭食い虫のじょんじょろげーのブス等と欲しくも無い称号異名を授けられることになるのでよく注意されたしということを注ぎ込みたい。
しかし世の異名欲しがり者たちとは狡猾なもので、あの手のこの手で自分の望み通りの異名を得れれようと巧妙な手口で我々小市民を陥れようとしてくるもので、よくあるのが誰もそんな風に呼んでいないのにあたかもそう呼ばれたかのように振る舞うというテクニックでこれはどういうものかというと、
「こら!(笑)誰が西高の狂犬や!どこが狂犬やねん!頼むでしかし!」
といった具合に自らの望む異名を巧みに組み込んだツッコミを入れてくるというテクニックで、酷い者になると「おい、もう狂犬って言うなよ!」と追い討ちをかけてくるものであるが、誰もそんなことを言った覚えが無い為基本的には本人だけ満足そうで、しかし周りは困った空気になると相場が決まっている。
また、これと似たようなテクニックで、そんな気配はまるで無いにも関わらず、あたかもあとワンプッシュでそう呼ばれかねないがそんな呼び方をされては困るからやめてくれ風を装って実はそう呼ばれたい。そう呼ばれたくてウズウズしている。呼ばれたく無いと言っているのに呼ぶというイジリ方で私をそう呼べばいい。というものでこれは、
「ちょとちょと、私のこと女番長とか言い始めんといてや(笑)それはナシやで。あんたらそのうち呼び始めそうで怖いわ(笑)だから女番長って呼ぶのだけはやめてね。」
とまあだいたいこんな感じのジャブの入れ方で此方の出方を伺いつつよりエスカレートしてくることには、
「ちょうと!あんた今、女番長って言いかけたやろ!(笑)あと2秒泳がせてたら私のこと女番長って呼んでしもてたやろ!ホンマ油断も隙もないわ!もう私もいい加減反応できひんようになるで。もうその内に女番長て呼べる日が来るでしかし。堪らんわ、アホ!」
と、もう此方人等呼ばれる心算は出来ておりますのでなんならもう呼んでいいですよ、此方人等受け入れますよ、とアピールするテクニックなんかもこれは散見されますのでありまして。
そしてこういったテクニックの極北と言われているテクニックと致しまして、もうシャツに書いて行く。というものがあります。
考えてみて下さい。毎日毎日"トリックスター"と書かれているシャツを着ている奴のことをあなたならどう呼びますか?十中八九「トリックスターの人」と呼びますよね。呼んでいるうちにこの「の人」の部分はシェイプされてきてどうでしょう。トリックスターと呼ぶことになるでしょうよ。
それが言いたいんです。