
男の世界は常在戦場、切った張ったの世界なり。物騒なり。
「突撃ーーー!」と気合い一発で勢い、「激突ーーー!」と勇んで張り切って、卑怯な奇襲作戦に対しては「突然ーーー!」と悲鳴を上げて逃げ惑い、勝利の美酒に酔えるであろう遠い夜明けまで絶えず戦い続けるなり。面倒なり。
そんな私は連戦連敗、終日ポピーナのグランドフィナーレでありまして、勝利の味というものに久しく飢えていて候。つーか、なんなら勝利の味と言ふものを味わったことも無いで候。
私の、私なりの打開策としては自分なりのオリジナルの勝利の方程式と言ふものを常々考えてはいるものの、それがなかなか上手いこと発揮出来ていないのは私の不道徳、無学、チンチラゴールデンなところも多大に影響をしているということは明らかなのであるが、にしたって自分的には完璧としか言いようのない勝利の方程式が、何故かように方程式として成立せしめていないのか、連立方程式としてピッピしてくれていないのか、それが不思議でならぬのだけれど、誰もそれに関して文句を言わないのは、それが私の俺による己の為の勝利の方程式であるからであって、私以外の誰にも、言わば関係の無い方程式なのであって、そりゃあおまえ、わざわざ文句を言う者もおらぬだろうよ。
若しくは私の勝利の方程式が常軌を逸したトリックスター的な発想から生まれているがゆえ、それはまるで無からサムシングを生むが如く難しき方程式であるから、誰も彼もおいそれと着いてこれない午前二時なのきゃもしれぬな。
たとえば私の方程式は「何があろうとボス猿から殺す」という至極真っ当な直線番長的発想の方程式なのであるが、つーかなんなら「ボス猿にさえ一矢報いればそれで良い」とすら考えており、もっと言うと「もはやこちら側で勝手に決めたボス猿を殺す」という手っ取り早い方程式を思いついたかと思えば「誰がモノホンのボス猿なのかモノポリーで決めてその決まったボス猿を殺す」なんてパーティー感覚もあって。
そんな感じで。