おいでませブラジル

 

ブラジルを知らぬ者からすれば、ブラジルといえばサッカー、サンバ、ブランカ、といった具合の浅い知識でブラジルをブラジルとしてしか考えていないということはこれ非常に残念無念の小康状態で、私の願いとしてはもっともっと、ブラジルをもっともっと身近なサッカー王国として考えて欲しくて、色々考えた結果ここはやはりアレを紹介するしかないのではないかな、という結果に至らしめられこねくりまわされまして本日は晴天なり。

 

ブラジルのアレを紹介するって何がそのアレ?それはロナウジーニョ?それはアマゾン川?それはアルゼンチン代表?いえいえマサチューセッツの方々、それは大きな間違い勘違いで、そういったすれ違いから様々な諍いが巻き起こっているのですよ(笑)。

ブラジルのアレといえばアレしかないでしょう馬鹿野郎(すいません、言い過ぎました)。

それはそう、世界最大の河川アマゾン川でしょうよ。

 

アマゾン川というのは世界最大の河川であり、その特徴としては何と言っても「最高にデカい」ということに尽きるかと考えておりまして、これはどういうことかと言いますと、まずお前らが知っている川なんていうのはアマゾン川からすれば水たまりでしか御座いません。あのコとふたりで話した河川敷も、友達と川遊びをしたあの川も、サークル仲間とバーベキューをした渓谷も、アマゾン川からすればしょうもない水たまりのひとつに過ぎないのです。非常に残念なことではありますが、それが事実でありそして真実であるのです。

たとえば私なんかは少年サッカー団にサッカー選手として所属していたという閉ざされた過去があるのですが、夏が来るたびにその少年サッカー団の同級生や先輩たち数人と飛び込みスポットのある山奥の渓谷へと自転車でシャーっと行って思う存分崖から川へと飛び込んで嗜んでおり、たまにシュルシュルと流れてくる蛇やなんかにバスバスにビビくりまくりながらも、一人また一人と飛び込むたびに跳ねる水飛沫はそのまま少年時代の夏の煌めきのようで、嗚呼、この時間が永遠であったとしてもそれはそれで何の問題も無いな、とそこまでは少年サッカー選手の拙い語彙力ではポエムせれませんでしたが、そんな思い出いっぱいのあの渓谷ですらアマゾンのからすればしょうもない、取るに足らない水たまりに過ぎないのです。

 

そう考えるとどうでしょう。

だんだんとアマゾン川のことがムカついてきたのではないですか?ムカつくを通り越してもはや悲しくなってきたのではなかろうな。

 

して涙を流したところで、そんな微かな水分などアマゾン川からすれば有って無いようなもので、ならば悲しくとも涙など流さぬ方がよほどマシということで、たしかに生きてりゃあ悲しい出来事もたくさんあるよな。悔しくてやり切れなくて、心がズタボロになってしまう夜もあるよな。そして泣き濡れて涙の雨、しかしアマゾン川からすれば何度も申し上げているとおり人ひとりの涙などハナクソ以下のパンパカ風情でありますからベイビー、ならば涙を流さずに生きて行ければいいよな。泣いてもいいんだけどもさ。