目には見えないや

 

私には見えない。でも確実にそこに存在するものがあるんだよ。

それは酸素。

それは雰囲気。

それは愛。

そして紫外線。女の敵である紫外線。なぜ敵であるのかというと、肌の白さは七難隠すこの浮世において、その七難隠す効果のある肌の白さを全て肌の黒さに変えてしまう効力があるから女の敵だよ紫外線。

女は紫外線を敵と見なしている。肌を白く保つために紫外線を目の敵にしている。

なら紫外線、お前は生まれながらの悪なのか?俺にはそうは思えない。

 

紫外線は女の敵。

赤外線はオカマの味方。

そういった事実があることも胸に抱いておいて欲しい。胸の奥底に突き刺して、もう二度と陽の目を見られない程の奥深く、そう、どれだけ深くに閉じ込められようとオカマは必ず助けに来てくれる。なぜなら赤外線はオカマの味方だから。

 

「紫外線は女の敵?あっそ。じゃあ赤外線はオカマの味方ってことでよろしくて?味方とあれば何があっても助けに行くわよ。確変中でも助けに行くわ。この世の果てに閉じ込められても安心して。オカマが助けに行くわ。」

 

攻めたファッションのブスには分からぬこの世界。仁義の世界。キャミソールにホットパンツのLAなファッションを着用するには免許が必要であることにすれば如何かな。

攻めたファッションのブスにとっても紫外線は敵なのか、いっちょまえに日焼け止めクリームのあの甘ったるい香りを漂わせているから、あ、やはり全ての人間は平等であることだなぁ、って改めて思い直せるんやわ。

 

じゃあ逆にさ、そこまで言うならさ、紫外線と赤外線を戦わせてみるってのはどう?ポケモンみたいに。東西外線合戦的な?

だとすると赤外線はオカマの味方だからオカマは赤外線を応援するよね。翻って紫外線は女の敵だから女も赤外線を応援するよね。てことは紫外線は誰も応援していないってことか…。それって良くないよね。うん、絶対良くないよ。

 

 

俺ね、一対大勢みたいな構図が一番嫌いやねん。一番卑怯やと思うねん。それが、その一対大勢の一側が、たとえ世紀の大悪党で、人は殺すは放火はするは、この世の狼藉のかぎりを尽くした悪人類であったとしても、一対大勢の構図になった瞬間に、俺は若干その大悪党の肩を持ってる感じの雰囲気を醸し出してしまうとぞ思ほゆ。そんだけ嫌やねん。一対大勢の構図が。俺は絶対に少数派の味方やねん。味方やねんで。