ジョイクラブの友達たち

 

みんなで属そうジョイクラブ。楽しみだらけさジョイクラブ。楽しみではないことになっても、笑って誤魔化すジョイクラブ。

そうやって笑顔でジョイクラブの活動をすることによって、ジョイクラブ内にどんなに内向的な人間にでも友達たち大量に出来る。

冗談みたいな話だけど、あまりにも友達たちが大量に出来るあまり、

「俺はもう今年は新規の友達とかは遠慮しとくわ。」

みたいなことを誰とは言わないが言い出す日々もあった。

しかし、そうしてネガティヴな意思表示をしたところで束でかかってくる友達たちの波。友達たちみんなで得た素晴らしき笑顔と、誰かの涙を拾ってあげる優しきによってジョイクラブと我ら友達たちは成り立っている。活動している。

 

これはもう友達と言う名の暴力だ。

一致しない顔と名前、増えて行くLINEのグループ、宗教の勧誘にネズミ講の勧誘、可愛い女の子の囲い込みを謀るハゲオヤジ連中。

良いやつもいるし悪いやつもいる。どちらにせよ友達は増える。友達と言う名の暴力。ここから逃げねば、ジョイクラブから逃げぬかぎり止むことなく増え続ける友達たち。めんどくさい。助けてくれ。今すぐ。今すぐ。

 

「親の仇を討つために、洒落で属したここジョイクラブ。今じゃすっかり無くてはならぬ、俺を包むよジョイクラブ。活動の原点掘り下げりゃ、これがビックリビックリだ。詳しい内容忘れたが、何となくなら憶えてる。そう見せかけて憶えてない。つまりなんにも覚えてない。昨日の晩飯ゃ憶えてる。それは急に食べたくなった回鍋肉。おいしかったなぁ。おい!あの、昨日の回鍋肉おいしかったよなぁ!まあ一人で食べに行ったから誰も知らんやろけど、それでもジョイクラブのみんなは友達に常に気に入られていたいから適当な返事をして調子を合わせてくる。見とけよ。おい!再度問う!昨日の晩飯に食べたチムチム楼の回鍋肉定食はおいしきものやよなぁ!」

 

おいしかったっぽい!おいしかったしよかったな!目が高い!目が低い!うん!うはっ!その店の前通ったことあるけどその時点でおいしそうなバイブスが凄まじかった!ファッションパンクと言われてもいいよ俺は!新宿は臭すぎ!おいしかったなら!今度コロッケ食べよ!我が名は華厳!回鍋肉もジョイクラブも同じくらい好き!好きだよみんな!

 

ほら、もうこんなに楽しいもんね。

昨日見た夢の続きのような楽しさだもんね。

一緒に泣いたり笑ったり、そして特に何もないニュートラルな状態の時にも自然と一緒に居られるのが友達なのであり、そんな無理矢理相手に合わせて無理矢理ブチ上げていくことの何が友達なのか。お前らジョイクラブはお前ら自身が淋しい人間であるから群れて無理矢理に何でもかんでも楽しい状態に持っていく上げていく謂わば"楽しさドーピング集団"であると私は思う。

本当の友情とは何か、それは私には分からないが、お前らの友情がフェイク、虚構であることは分かる。キモい。

と殊更に我らジョイクラブとその友達たちを批判してくるチーパッパもそれなりに盛り上がっているみたいでありますが、そういった者共に一言だけ言いたい。

 

「たとえ我らジョイクラブが虚構の友情であったとして、それの何が悪い?」

 

こう言うと大抵の論客はマゴついて、ナゴナゴして、ほっこりして、

「いや、別に悪いとは言ってないけど。ただ、虚構の友情であることは分かっておけよというだけで、悪いとは言ってない。」

と狼狽えるのであり、そして我らジョイクラブを批判する輩にかぎって本当は自分もジョイクラブに属したい気持ちの気持ちが止めどなく湧き出でているものであり、でも素直になれなくてちょっぴり批判かましちゃうみたいな、そう考えればかわいい、キャワタンな者ですよね。

 

クラブメンバー常に募集中!