
扱い慣れないものを扱わざるを得ないがごときこの週末は、とても忙しき、また楽しき週末になることが予想されております。
中でもとっておきは、グランでしょう。
やはりグランの忙しき、楽しきとは他の禍事に比べて別格で、トランス状態の切なさは
これを一気に払拭してくれる絶好の機会であると思われ、そして恵まれております。
それでもあとの二人が嘘をついている、と浮世は言いますから、それに対して私たちは精一杯のサポーティングでサポートしてさっしゃるに越したことはないと見込んでおります。見込んでおりません。いや、見込んでおります。
ただやはり冷静ではいられないというか、言葉にして相手にモノを伝えるということが苦手な私たちです故、後日メールで具体的なクレームの方、入れさせていただくって形でよろしいですか?よろしおますか?マスオさん、よろしおますお?とこうして適当なこと、ふざけたことばかり発言するのは得意なクセに、いざめっさ大事なこと、たとえば愛のメッセージや仕事上の些事なんかを伝えねばいけない場面においては急に口が言うことを聞かなくなり、言うことを言えないという状態に陥り、誰よりも大切な私の社会的信用は地の底に棲む地底人の家まで叩き落とされることになるんですわ。
しかもこうして平生よりふざけきって浮世を舐めきってたばかって生活をしていると、いざ必要に迫られて全力で謝罪をがんばらねばならぬ時などにどれだけ真剣に誠心誠意謝っても「いや、おまえはまたふざけとんねや。」みたいに思われがちで、まあ私は私で謝罪の本編を始めるまえのマクラみたいな感じで「えっ?これが綾鷹?急須で淹れたんやと思ってました。」とか言ってふざけていたのでまあ相手にとってはそらふざけてるように感じるわな、とも思うのですが、っちゅーね。
でも思うんですけど、TVのショッピング番組なんかで、
「ハイ!今回ご紹介いたしましたこの、死ぬ直前まで使える掛け布団!今回はこの激烈ショッピングを観てくださっているお客様、先着600名様限定でなんと、19,800円!19,800円のスッペシャルプライスでのご奉仕です!しかも驚くなかれ。今回は特別にこの死ぬ直前まで使える掛け布団をもう一枚お付けいたしまして、二枚でお値段据え置きの19,800円、19,800円でのご奉仕です!」
「えー!こんな死ぬ直前まで使える掛け布団が二枚でイチキュッパですか?ひえー!そんな激烈にお安く提供していたら、おまえが死ぬ直前になるのでは?うーん、激烈!」
といったやり取りをしているのを見かけおますが、さすがに二枚でお値段据え置きというのはやり過ぎというか、たぶん元々大した値段のするものではないことがバレバレというか、出血大サービスとは言っているものの、それは売り手のあんたらが出血するのか買った私たちが出血するのか、どちらにしても誰かが血を出すというのは見てて可哀想になってくるし気の毒だし病院に連れて行ってあげたいし、そういう優しい気持ちを皆んなが持っていれば世界はもっと明るくなるだのにね。
だから結局は自分で自分の身を守るしかないんですよね。言いたいのはそういうことなんですよね。あの本の。あの本が。
それさえ学んでくれたら別にグランでも何でもしてみて、チャレンジしてみて良いと思いますし、挑戦してチャレンジして、結果は別に良くても悪くても、挑戦してチャレンジしたことが絶対に後々「ああ、やってよかったな。めちゃめちゃ高い壁でしたから、超えられるかどうかの心配は鬼ヤバかったけど、しない善よりする偽善、みたいな。そこでやるかどうかみたいな。しかも爽やかな気分。」てなことになるのは目に見えてるですから。
まあ忙しき、そして楽しきグランの週末をせいぜい楽しめればいいと思うんですな。