1 2 3 4 数字のお稽古

 

楽しいなったら楽しいなったらな。

数字のお稽古楽しいなったら。なったら。

数字の1から9。

1からの~2!

みたいな数字のお稽古を朝から晩まで。

死にたい。やめたいねん。でもやめられない。かしこくなりたいので。

 

では、これだけ一生懸命に数字のお稽古をして、それでかしこくなれなかったらどうするつもりなのか、気になるよね。めちゃめちゃ気になるよね。でもさ、なんでそれをわざわざ君らに表明しなければいけないわけ?そんな義務が僕にあるの?僕の義務はこれ数字のお稽古をする、ということのみのハズですよね。それを何を勘違いしたのか鬼の首を取ったような感じで「おい、ほんなら数字のお稽古してかしこくなれなかったらどうするつもりやねん。ええ加減なこと言うとったら殺すぞ。」とか何とかクレームつけてきて。crème。こちとらたまらんっちゅう話ですわ。

 

あとあれ。「幸せなら手をたたこう」って歌があるますでしょ。あるますよね。

幸せだからといって手を叩くというところからしてまず、ちょっとどうかと思うんですけども、なんか原始人のノリみたいだなと思うんですけども、まあそれは勘弁しておくとして、あれの歌詞で「幸せなら態度で示そうよ」って部分があるますでしょ。

 

「態度で示そうよ」て、なんでそんなことお前に言われなあかんねん。お前はなに?僕のマスターなワケ?この世の王?宇宙の真理?

なんかちょっとキレてる感じなんですよね。

「あのさー、幸せなら態度で示そうよ。みんなこうして手を叩いてんじゃん。君だけだよ、叩いてないの。それとも幸せじゃないの?ここの蟹がお口に合わなかった?こう言っちゃなんだけど、なんか奢り甲斐がないんだよね、態度で示してくれないと。」

それであれですよ、こういう輩は奴輩は、此方が折れて渋々態度で示そうと思い、パン、パンと二、三回手を叩いたところで

「いやそんな無理やり態度で示さなくて良いから。そんな気持ちのこもってない手の叩き方をされても、なんだろ。虚しくなるというか、私にやらされてる感が出すぎというか。もういいけどさ。他のメンバーらと二次会行こうと思うけどどうする?もう帰る?幸せそうじゃないもんね。帰っていいよ。」

等とほざいて此方の協力的な姿勢、歩み寄りの姿勢に対しても文句をつけてきて、ほなどないせぇっちゅうんじゃボケ、なんて言えるハズが無いので黙っていると、やれやれ、つって離れた席に戻って行き両隣に座る者たちと僕の方をチラチラ見ながら何かを話し、そして空っぽの爆笑を、手を叩きつつの莫迦者の爆笑を繰り広げているので僕は、此処にいる奴ら全員を殺す妄想をしながら食べ終えた蟹のガラを積み上げたりするのみで。

みたいな感じを感じるんですわ、この「幸せなら態度で示そうよ」って歌詞には。

 

あとあれ。蟹を食べていると必ず

「蟹食ってる時ってさ、みんな黙るよね。」

と言う奴。この面白き俺が面白きタイミングで面白きを言ってます、みたいな顔をしながら。

黙れってマジで。そんな擦られ切ったあるあるを言う時点でゴミみたいなセンス、著しく文化教養の欠如したセンスであるということもさる事ながら、それを聞いて「わかる(笑)みんな真剣、みたいな(笑)」とか言うて同調する奴もこれは同様にセンスのかけらも無いアホである。そして、そんなセンスの無い者どもと蟹食の席を共にしなければいけない僕は、まだまだだなぁなんつってしみじみ思うんですわ。

 

しかし、こんなアホどもと蟹を食って幸せなワケがないだろう。手を叩くワケがないだろう。僕は数字のお稽古で忙しくしてるんです。多忙なんです。なにが「態度で示そうよ」じゃボケカス。殺す。絶対に殺す。

お前ら全員の住所と電話番号を教えろ。僕は数字のお稽古をしているのだ。暗記は得意なんだよこの低脳どもが。

 

 

と、妄想で怒り狂っている時間が、僕の数字のお稽古の時間を減らせる。