
全ての人間活動は性欲が変形したものであり、ゴミ拾いのボランティアも募金活動も元を辿れば「嗚呼、やりたいぜよ…!」という下卑た発想から行われている行為であると言ったら過言かもしれないですけど、なんつって予防線を張ることもこれ性欲が変形した結果であり、我々人間はみながみな、顕在であろうが潜在であろうが性の獣、セックスマシーンであるということを自覚して日々を過ごすと大抵のことはモッピーになってきて、あ、モッピーというのは詳しくは後ほど説明会を開かせていただきそこで説明しようと考えているのですが(なので説明会と言います)、要するに澄ました顔して「あたくし、そのような下賤なトピックには着いて行けなくってよ。そして、着いて行こうともしていなくってよ。ホホ。オホ。」なんて言ってお高くとまってるお前らみたいなもんも所詮は性欲の塊、性欲のビックマックと考えて差し支えないのであり、人間僅か五十年、せいぜい隠れてゴーヤーでも突っ込んでヒーヒー言うとけやこのズベタが。
とまぁここまで酷いことを言うつもりは無かったので今私は自分で自分に引いてるのであるがこれも私が、てゆーか全ての人間が性の獣ゆえ、優しき獣ゆえなのでここはひとつ矛を収めていただいて。
性の権現として知られている性権現既周知上人という方がかつて実在したという嘘か真かわからんような噂がかねてよりありますが、その性権現さんが残した言葉にこんなやつがあります。比較的有名な言葉であるから既にご存知の方もいらっしゃるかも知れないが、だからといってそれで私に勝った気になっているのであればこれは何と言えば良いのか、幸せ者というか片腹痛いというか、えらいモッピーなやっちゃな、と私なんかは鼻で笑うことしかできぬが(笑)、ま、ぬがぬがほざいていても仕方がないのでその性権現の残した言葉を早速ご紹介しよう。
「ベッドで読書をするとき、コンドームをしおり代わりにしがち。」
この言葉を聞いた時、七割の人間は「わかる~」とのたまうそうでたる。残りの三割の人間は童貞か、もしくは先程も申した通りの隠れズベタ、強慾キリシタン、ギリギリモザイクといったところであろうか。
結局その性権現既周知上人も最終的には流行病に倒れ、夢であった腹上死をするでもなく最後は弱り切って息を引き取ったということであるが、その今際の際の言葉というのがまた印象的で、上人は、
「眠りて淫夢を見、放出に至るのが夢精であるならば、死して淫夢を見、放出に至ることをなんとする。これを今考えてました。でも、少しばかり、間に合いそうにない。バッド入ってる感じやわ。」
と残して生を全うされたそうである。
性を愛し性に愛された男、性権現既周知上人。そのあまりにセクシーな人生は、今もなお、泥棒たちの間では語り草となっている。
ただひとつ、いくら性こそ我々人間の生きる全てとはいえ性犯罪、これを赦すワケにはいかぬ。
私は性犯罪を犯したものに対して去勢を行うという考え方について、ひとつも反対の意見を示さない。
人間は性の獣である。しかしその事実がそれほどヤベー問題となっていないのは、人間は人間としての理性をもってこれを内に抑えているからであって、理性のタガが外れた者はそれこそ獣そのものであり、人間とは言えぬ。
ということは人間としてこの世に生を受けているにも関わらず人間とは言えぬのであれば、それはもうこの世の埒外の謎の生命体であり、この世の埒外の謎の生命体の分際で生殖機能を備えているなど、そんな勝手は天も地も見逃してはならぬので、ただちに謎の生命体の生殖器らしきを去勢、排泄にのみ使えれば良いということで長さも半分にカット。謎の生命体がメス型であった場合は縫合。二度と性欲の変形で活動することの無いよう徹底的にその根源を文字通り断つということでなんの問題があろうか。
誰しもが、その謎の生命体に成り下がる可能性を秘めている。しかし誰しもが、それを抑える理性を備えている。自分の理性をビンビンに高めるために、人を愛するんだぜ。
最後にモッピーについての説明であるが、これはまたの機会に。