
車とかに乗っててね、まあジェットコースターでもモーターボートでも良いんですけど、とにかく乗り物に乗っててね、急加速するときに身体がグッと後ろに押し付けられるような力を感じるでしょうや。あれのことをGと呼ぶんですね。
"グッとなる(Gutto naru)"の頭文字をとってGと呼ばれているのですが、というのは冗談でGジョークで本当は何かの英語かなんかの頭文字をとってGと呼ばれていますのですが、このGがえげつない状態のことを我々の業界では"すさまG"と呼んでいます。呼んで楽しんでいます。みんな元気でやってますわ。
さて、すさまGを感じると人間はどうなるか、知らないな。知らないでしょうな。
すさまGがくると、まず首に凄まじい負荷がかかります。だからF1ドライバーの人とかはシートにピッタリと頭を付けてすさまGがきた際に首が急に後ろにグッとならないようにして首への負荷を減らします。
するとすさまGがきたとしても、首に急に負荷がかからないため、ありのままの自分を明日からも出していけるということになるわけですな。
もし仮にすさまGの負荷を首で受け止めてしまったとしましょうよ。それもF1並みの急加速を誇る乗り物に乗っている時に。
F1並みというかF1でいいんですけど、それで首にF1の加速度のすさまGの負荷が全部かかるとしますよね。するとどうでしょう。今まであんなにも無愛想で素っ気なかったワガママ王子が笑っているではありませんか。みたいな幻をあなたは見るでしょう。それは走馬灯のような、生命最期の灯火です。
生命最期の灯火ということは、お前は死ぬのか。いえいえ、それはいくらなんでも早計が過ぎます。
天才が天才すぎて脳に手が追いつかなくて逆に字が汚い、みたいな早計なんですよね。てゆーかじゃあボールペン習字の天才と呼ばれている人は字が汚いんでしょうか。いやそれは無いと私は思うんですよね。
だって字が汚かったらボールペン習字の天才とは呼ばれないハズですからね。でも天才は天才すぎて脳に手が追いつかなくて逆に字が汚いワケですから、綺麗な字を書くボールペン習字の天才は天才では無いということになるじゃないですか。でもその葛藤こそ天才の苦悩なのかもしれなせんね。
話は逸れましたが、すさまGによってあなたは死にかけるということの重大さがわかっていただけたでしょうか。死んだら悲しまれますから、たいていの人間は。あなたが今600歳とかなら逆に死んだことがスゲー、こらパーティーやがな、みたいになるかもしれないですけどもね。そんな屋久杉みたいな人間はおりませんので。
そしてすさまGとは"凄まじい"とかけたダジャレだということに気づいていただけたでしょうか。
これもし気づいた方、いらっしゃったら相当なユーモアセンスをお持ちなんで、そういう方は関西に住んでると「ああ、あんたオモロ。あんた吉本入った方がええわ!」と言われるんですが、いきなり吉本入った方がええ、と言われても何と比べてええのか、現状と比べてええのか、より上のステージに行けるからええのか、それは言うた本人にしかわからないんで、軽く聞き流していいと思うんですけども。