とんだ珍チーム

 

人生というのは奇妙な奇な妙な巡り合わせによって、ほんの僅かな誤差やほんの僅かなフィーバーによって良い事であったり悪い事であったり、色々と起こるものよ。とされておりますので、その巡り合わせのケミストリーによってはとんだ珍チームに所属させられざるを得ない事もある、ということをあなたはよく覚えておいた方がいいと思いますね。

 

まあ一言にとんだ珍チームと申しましても、色々とパターンがありまして、初めまして、これぞ珍チームです、というのはなかなか言い切ることが出来ないのがこの浮世というもので、そこへあって無理矢理にでも明確な回答、明確な数値というものを求める輩も稀におりますがああいった輩はいざこちらがズバリと、バーン!と大声で回答すると「おぉ…らぁん、ぱみへっぽう。ひぃ。」等の意味不明なことを口走りながらオシッコを漏らして遁走するのみなので機会があればやってみてはいかがでしょうか。

 

さてそのとんだ珍チームみたいなもんのパターンですが、一番代表的なのが ''照れ笑いチーム'' ですよね。

これはあなたがよっぽどのアホでない限り一度は所属した経験がおありなのではないでしょうか。もし照れ笑いチームに所属経験が無いというのなら、あなたはよっぽどのアホということになりますがあまり気にしなくても大丈夫です。

照れ笑いチームの特徴は、全員が全員、照れ笑いでしかコミュニケーションを取らないというピースっぷりなのではないでしょうか。普通、人間同士はよほどのことがない限りは何かしらの言語を用いてコミュニケーションをとり意思の疎通を図るものですが、照れ笑いチームのメンバーには言語はありません。お互いの照れ具合のみでコミュニケーションをとる一種のテレパシスト集団、それが照れ笑いチームです。稀に

「テレレ?」

「テレテレ。テッテレー!パイパン。」

「テーーレーー!(大照れ)」

といった感じのテレ語による会話はするそうですが、チーム全員が雰囲気でなんとなくコミュニケーションをとっているため、何かに対して突き詰めるということが無く、なあなあで物事を終わらせたいタイプの人間にとってはこれ以上ない居心地の良い珍チームとなります。良かったですね。

 

そしてこれも代表的な珍チームとあえて言おうと思うのが ''棒寝チーム'' なんですよね。

これはあなたがよっぽどのアホでない限りは知らぬ間に所属しているチームと言ってよいと思いますが、まずもってみなさんおっしゃるのは「いや、そのファイナルダンスって何ぞや!」ということと、もう一つ、「いや、その棒寝って何ですか?」ということなのですが、お前らは棒寝のことは知ってますよね?

棒寝というのは両足をピッタリとくっ付けて、そして体の側面に腕をピッタリとくっ付けた状態で仰向けで寝るというまるで棒のような、スティックタイプの寝姿のことです。

この棒寝の何が良いかというとやはり、棒寝の人の寝姿は面白いということではないでしょうか。特に棒寝の状態でうなされ、顔が険しくなっているのとかはめっちゃ面白いですよね。

棒寝チームとは、この棒寝で寝ていることが多いチームなのですが、誰が棒寝なのかは一緒に寝でもしないかぎり解らないので、とんだ珍チームの中では近くにあって遠きもの、認識しづらい珍チームとして有名でございます。

 

 

あとは代表的な珍チームといえば ''親の死に目に会えると信じてるチーム'' や ''知らんぷりさんチーム'' 等が挙げられるのでしょうが、いずれもあなたがよほどのアホでない限りは所属した経験のある珍チームかなって、なって思いますので詳しい説明は省かせていただいて、とりあえずは、とんだ珍チームに急に所属することになっても焦るなよあなたはということを伝えたいです。春ですし。