若者たちよ、俺たちよ

 

まだまだ若い若者たちよ。そして俺も若いから俺もよ。つまり俺たちよ。

俺たちは強く逞しく生きていきましょうよ。それは例えば公園で鳩にエサをやってるババアのように。

 

近隣の住民やら市役所の人からどれだけ「もうやめとくなはれ。鳩のクソで公園が汚れる。」と言われようが、いやいや(笑)ここに公園が出来る前から鳩は地球にいましたから。君ら人間が後出しで作ったものでしょ、この公園は。森林を切り開いて。鳩が地球に存在することを、鳩も我々と同じようにクソをすることを計算に入れずにこんなとこに公園を作ったお前らが悪いじゃないすか。ということで全員死ね。とか言うて近隣の住民や役所の人からによる「お前がエサやるから鳩が集まって来よるんちゃうんかい!」というツッコミの嵐をものともせず、今日も元気に公園に赴いてパン屋さんでタダでもらったパンの耳など鳩にやるババアのように逞しくなりましょうよ。

 

つーかそこまで言うなら逆に「もうあのババアにはパンの耳をタダであげないでください。鳩が来ますので。」って、誰か代表の人がパン屋さんのマスターに言いに行ったらいいじゃないですか。そしたらババアも鳩にやるエサが無くなるじゃないですか。

やっぱり古の昔より変わらぬ兵法の基本として兵糧攻めみたいなことって大事で、ババアもこれまではタダで手に入っていたパンの耳が有料になるとなると、ちょっと動揺するじゃないですか。

そこをドンですよ。

 

一発ドンといったったらババアも怯みますから。

これまでババアは、もう一人も入れませんよっていうくらいパンパンの満員電車でも、ホームの柱の陰から突如現れ、一旦電車に向かって背面に構えて、その姿勢のままホームから電車内へ軍用ジープの如く突撃、の後に他の乗客を自慢のファットボディ、フィジカルエリートを活かしたパワーにて圧縮して押し込み乗り込み、あまつさえこちらが電車の揺れによりババアに少しでも寄りかかろうものならこれを睨みつけるといった、もうこのババアホンマに殺したろかなみたいな、周囲の人間(素晴らしい方の人間)に対して許されざる狼藉を平然と繰り返していたババアが怯みますから。

 

でも俺たちは若者は、こんなババアのように怯みたおすことなく強く逞しく生きていきましょうよ。

 

もし君が若者であるなら、昼下がりの公園で鳩にエサをやるババアを見かけたときは、無条件にこれをどつき回してよい権利を俺が与えよう。そしてババアの兵糧であるパンの耳を無理やりひったくって全部食べてよい権利を我々HUMAN BIRDが与えよう。

 

しかし、当然ババアは抵抗してくるはずです。それも意外なほどに強い力で。黄色い救急車に乗って病院に行くタイプの人というのは、脳みそにコンプがかかっていない為、原音そのまま、己の肉体の限度も考えずに感情のままのパワーを使うことができるのです。

でも大丈夫。

「若者たちよ。つまり俺たちよ。俺たちは貴様のように強く逞しく生きていく。その為に、強く逞しくの見本である貴様の首を討ち取った。これはクーデターだ。レヴォリューションだ。もう貴様のもとに鳩は寄り付かない。所詮はパンの耳だけで繋がっていた、本来なら廃棄されるような関係じゃないですか。初めから無かった関係が無くなるだけの話。わかったらもう二度と電車には乗らずにせいぜい徒歩圏内で生活しときなさいこのアホ。」

 

とでも言えばババアは君が何を言うているかわからずにモジモジしますのでその隙を突いてドン。ババア憤死。電車内安全。