子供までも安定を求める時代

 

現在、未曾有の不況というか、経済が傾きがちというか、ちょっとテンサゲな感じになっていることは、みなさんもご承知の通りでございます。

 

この不況っぽい空気は国の宝こと子供たちにも、これは存分に伝わっているのでありまして、それを象徴するようなアレとして、どっかしらの省庁が1000人のガキを対象に実施した「こどもである僕たち私たちが将来やりたいと思ってる仕事ランキング」の結果によると

 

1位 シャラリーマン

 

2位 シャランラリーマン

 

3位 エーデルワイス

 

といったふうに、自らが望む職業に対し「安定・安寧・恩寵豊かな大地」を求めているんだなぁ。ということがごっつ露わになる結果でしたそうです。上位にスポーツ選手や歌手等、ビッグドリーム的な職業がランキングされていないことからも、今の子供たちは人生で一発くらいは勝負をかけるというよりは、安定した職業に就き結婚し家を買い、子供を産み育て、孫が出来、そして闘病して死ぬ。といった豚のような一生を過ごす方を望んでいるということですね。

 

ただね、子供ってやっぱ世間知らずといかなんというか、アホすぎてちょっと引くというか、まあ大人の社会を知らないので当然っちゃ当然なんですけど、今の時代、シャラリーマンは決して安定なんてしていないということを近くにいるガキに伝えてあげてください。もし話を聞かないようであれば一発くらいどついてもいいです。

 

シャラリーマンが安定していた時代なんてせいぜい2100年代前半くらいまでですよね。確かにそのあたりまでは少なくともシャラリーマンは安定した職業といってよかったと思います。シャランラリーマンも同様ですね。安定した職業の二枚看板として君臨していた、双璧をなしていたといって差し支えないと思います。

しかし2100年代後半から2200年代前半にかけて、世界中が未曾有の、前代未聞の大恐慌に陥ります。これが世に言う”世界のみんながビンボーですっごくヤな時代”というやつですね。

 

”世界のみんながビンボーですっごくヤな時代”。ことの発端は中央ミラクルで発生したいわゆる第八次スペースハルマゲドン戦争でした。この戦争によって世界ミラクル大陸はそのほとんどの土地が大規模な地盤沈下により陥没。おデブちゃんの陥没乳首を見ても誰一人笑わないという長い長い冬の時代を迎えます。

 

世界経済の中枢を担っていた世界ミラクル大陸が陥没したことによって、世界経済は一旦ストップ、気まずい時間だけが流れる長い長い冬の時代を迎えます。

しかし世界ミラクル大陸の人々は陥没したデッカイ穴みたいになった土地でそれなりに楽しく過ごしていたので世界経済はなかなか回復の兆しを見せませんでしたです。

「穴ぐらの生活っちゃあ最高よ。ストーンエイジの再来よ。こちとらシャバダバよ。」(当時の世界ミラクル大陸の人 談)

 

そんなこんなで世界は”世界のみんながビンボーですっごくヤな時代”という長い長い冬の時代を迎えるのであります。その時代のことはみなさんもよくご存知でしょう。世界的な大企業の倒産が相次ぎ、街は失業者で溢れかえり、ミラクル中央線は人身事故が多すぎて「もう電車走らせるのヤダ。」とギャルみたいなことを言い出したかと思ったら倒産。世界から電車が一旦消え、シャラリーマンたちはどないして会社行ったらええかわからん。となって以来はシャラリーマンも決して安定した職業とは言えない感じになってるんですわ。

 

ということを子供に教えてあげてください。大人の怖さを教えてあげてください。

「豚の安心を買うより 狼の不安を背負う」

 

今からずっと昔に発表された歌の文句です。