
英語のお稽古に行って、ピアノのお稽古に行って、僕は今週のやらなければいけないことを全てやり終えたのです。
コインペーキングに行って、知らない車の駐車料金の精算をするということを、今週もチャレンジしてみました。680円でした。その金額のあまりの暴利っぷりに、僕は心の底から、この国の腐った資本主義のあり方について怒りを禁じ得ませんでした。
ターミナルに行って、行き交う人たちに訴えかけることにしました。
「もう一度、卵を一個から売ってみてはいかがなのでしょう。6個パックや12個パックを、母と二人で暮らす僕が期限内に消費するのは、それはとても難しいのこと。一個だったら買ったその場で消費(丸呑み等)することができ、卵を腐らせないで済むのです。いかがなのでしょう。いかがなのでしょう。」
ヌードルを食みに行って、その美味しさに感動をしようとしました。まず此処のヌードルの特筆すべき点は、ヌードルです。いやいやお客さん、ヌードルを食みに行ったのだから、特筆すべき点はヌードルです、なんて言われたとしても、此方等なんのことを言われているのかが解らないのですので、とあなたは思うでしょう。だのでその点について説明させていただきますと、まずヌードル。このヌードルがとにかくビンビンなんですよね。だしかにビンビンのヌードルを出すヌードル店(みせ)、それを売りにしているヌードル店(みせ)は少なくはないのですが、この店(みせ)のヌードルにおかれましては、とてもビンビンなのです。
口に入れた瞬間に「ビンッ」と音が聞こえたかのやうな幻聴すら起こさせるようなビンビン具合、ビンビン酒場。一口啜れば「ビンッ」、二口啜れば「ビンビンッ」うるさくてしょうがねぇのでやんす。しかし食み終わればどうでしょう。さっきまでのビンビンうるさいのが嘘のような静寂に包まれ、この世に生まれてきた僥倖を飽きもせずこの奴輩は感じ入り、気づけば夜になっておりました。
母に手土産を買いに行って、買いました。このところ、寄る年波には勝てないのか、異常に肌が老化してきた母。だので少しでも全盛期のパーンとハリのある肌を取り戻していただければと思い、きゅうりを買って帰りました。
きゅうりを薄く輪切りにして、肌にペタペタと貼り付けで、その状態で死ぬまで過ごすと肌にとても良いと聞いたからです。母は明日から常に顔面にきゅうりの輪切りが張り付いていることとなります。それは健やかなる時も、病める時も。それを思うと、そんな肌にきゅうり貼り付けて天下の往来を行き来する者に対し、僕はしっかりと愛情を持って接することができるのか、「オモロイ顔しとんなますね。」とか思うことが一瞬でも無いのか。とても気になるところではあるのですが、痛みを伴わずに革命を起こすことは無理なのです。
今日は革命前夜です。ゆっくりと休みましょう。そう思いました。