
みなさん。かわいいウサギのことについて知りましょう。
かわいいウサギはかわいいので、かわいいものの前で人間は薄汚れたマリオネットにしか過ぎないので、まずはひとくさり、生まれてきたことを後悔いたしましょう。
「神様。なぜ私はウサギのようにかわいく生まれてこなかったのでしょう。それは私の前世に何かしらの原因があると思えてならないのです。私がウサギのようにかわいく生まれてきていたとしたら、私はもっと優しい人間のことになっていたと思いますし、私がウサギのようにかわいく生まれてきていたとしたら、私はもっと募金はするは、ボダンティアは行くは、地域の行事には積極的だは、もういいことだらけになるし、そんな人間、ウサギのようにかわいい人間が増えればケンカとかも無くなると思うのに、だうしてウサギのごときかわいさを私に授けてくださらなかったのでしょう。」
たしかに不思議ですよね。人間だってみんながみんなウサギのようにかわいければ、誰もケンカしないし、よしんばケンカしたとして、何かそれはとても微笑ましい、見ていて思わず顔面がほころぶような、そんなハートフルなケンカになりますので、とても良いと思うのですけれども。
人間がウサギをいかに特別視しているのかという証拠に、アニメなんかのウサギのキャラクターには、必ず語尾に「~だぴょん。」と付けられることにあります。
普通、まともな人間は語尾に「~だぴょん。」なんて付けません。そんなものが口癖になった日には、地域の不良にボコボコボコにされて二度とまともに口をきけないようにされてしまいますもの。もしみなさんの身の回りで語尾に「~だぴょん。」なんて付けている方がいらっしゃる場合には、すぐさま地域の不良に通報の後、その方がボコボコボコにされているのを遠巻きに眺めつつ、ひととおり殴って満足して不良が帰って行ったらすぐさま近くに駆け寄り、「いろいろあるよな。でもそれが人生なんだよ。ほら、涙を拭いて。ビール飲みにいこう。」なんて言っておけば友情は永遠のものとなり得るでしょう。
そうして得た友情は永遠のものとなります。そう言える友達がひとりいるだけでも人生というのは成功だな、と言えるのではないでしょうか。私はそういうふうに言える友達が欲しい。才能も欲しい。それはあらゆる事象に精通する才能。絵から文章からなにかにつけて才能がすごいという才能。そういう才能を私は欲しいです。