
世界的なアスリートであるトムはそれはもうすごい人気で、トムがレストランに行くとなれば国民の4割はレストランに行く、トムがザリガニ釣りが趣味となれば国民の4割がザリガニ釣りを趣味にする、トムが「僕が悩んでる」となれば国民の4割が悩む、といった具合にトムの一挙一動に国民の4割の視線は釘付けであった。
「僕のプレイを見てたくさんの方を勇気づけれたい。」
20世紀の終わり頃にトムが放ったこの一言を各メディアがこぞって取り上げ、トムは一躍スターダムへと躍り出たのである。トムはのちにこの出来事を「そんなこと言いましたっけ。過去にはこだわらないので。それがトムなので。今後ともよろしく共和国(コンゴ共和国とかかっている)。」と軽妙洒脱に語っている。過去の栄光にいつまでもしがみつかない潔さと、常に先を、未来を見据え続けるありがたさがトムという人間の最大の魅力であろう。
そんなトムとて、やはり稀にミスは犯すもの。しかし、そんなときでも決して肩を落とさずに前だけを見てトムは言うんだ。「いや、ミスりましたね。まあこんな日もありますよ。最悪ですけどね。これがホントの最悪男女!」このトムが放った”最悪男女”という言葉を語学研究の偉い先生は「これはあれですね、老若男女の老若という部分を”最悪”に変えてはるんですわ。これいままでの歴史でこんなこと言うた人いはらへんのとちゃいます?います?おます?」と分析しており、トムはスター性には欠かせないユーモアセンスの持ち主であるという類稀なることも確認されています。
いまでこそ世界的なアスリートとして活躍するトムですが、幼少の頃はサッカーをしており、地元のクラブチームに所属してワオワオやっていたというから驚きです。ちなみにポジションはどこだったのかという質問に関してトムはこう答えています。
「ポジション?サッカの?あれだよ。スターダスト・チェイサー(星屑の追跡者)。」
与えられたポジションには満足できないのでしょうか、実にトムらしい答えじゃありませんか。
余談ですがトムは最近、招待されたサッカーの国際Aマッチの試合を観戦しながらマネージャーの男性に「このスポーツって足でボールを蹴るんだね。難しそうだね。」とこぼしていたとのことです。微笑ましいじゃありませんか。
そんなトムの次回のアスリーティングは「月が僕らに今年3度目の笑顔を見せてくれる頃」だそうです。お時間に余裕のあるかたは是非、世界的なアスリートであるトムの生のアスリーティングをその目に焼き付けに行ってみてはいかがでしょうか。たまにはそんな週末も、良いじゃありませんか。
