(どんなときでも)舌出しっぱなし郎

 

誰にでも、癖の一つや二つあるものですが、時々、何故そんな癖がついてしまったのか、何故ご両親はなにも言わなかったのか、本人はもう無意識やからまわり方々の思いやりでなんとか治せなかったのか、みたいな酷い癖をお持ちの方がいらっしゃいまして、(どんなときでも)舌出しっぱなし郎はまさにそんなやっかいな癖の持ち主なんです。

 

まず(どんなときでも)舌出しっぱなし郎という二つ名からもわかるとおり、基本的にどんなときでも舌を出しっぱなしにしています。それも、口先からチョロチョロっとでは無く、舌の半分くらいは口の外にデーンと出しっぱなしにしております。

 

雨の日も風の日も、小二くらいの頃からどんなときでも舌を出しっぱなしにしているので、本来なら粘膜であるはずの舌はもはや皮膚化し、メシを食べる時なんかも特に舌には頼らずとも器用に食べられるなどという無駄な特技まで備え付けられており、夏は舌の日焼けを楽しむ、みたいな、できれば今年からはやめてほしいジャンルのシーズン・イン・ザ・サン。

 

 

そもそもなぜ舌出しっぱなし郎がどんなときでも舌を出しっぱなしにするようになったかというと、もともと食いしん坊であった舌出しっぱなし郎が「あれ、空気もちょっと味がする。ということは、味がするということは、これはもうおかずと一緒のことですので、舌を出しっぱなしにして空気に晒しておけば、僕は四六時中おかずを食べていられることになる。これめちゃくちゃ得やね。」という食いしん坊バンザイな考え方からなんです。わかる。すごいわかる。それは仕方ないだからね。