ボツにされた台本その1

☆小悪魔笑点ボディ☆~月夜に嗤う獣一匹~構成台本

 

遊撃手遊撃・・・62歳。小悪魔笑点ボディの司会を長年務めるベテラン中のベテラン落語家。大味な喋りと大胆ながなり声が特徴。後述の豚丸ちゃんとは旧知の仲であり、彼に対してはかなり甘い判定をすることが多く、体の関係もある。台本どおりの司会進行しかできないクソみたいな人間。

 

豚丸ちゃん・・・64歳。遊撃と同じく長年小悪魔笑点ボディに出演し続ける看板落語家。本人的には大喜利がかなり得意だと思っているが、そもそもお題というか大喜利自体をあまり理解しておらず、遊撃のフォローだけである程度の笑いをとっているクソみたいな人間。

 

吉田みつお・・・39歳。バツイチ。素人大喜利オーディションを勝ち抜いて小悪魔メンバー入りを果たす。学生時代は落研に所属しており、大喜利の腕も確かなものではあるが、遊撃と豚丸の内輪笑いが多い小悪魔笑点ボディにおいてはその実力をあまり発揮できていない。クソみたいな人間。

 

糞太郎・・・45歳。惰性で座布団を運び続けているカス。まさにこの世のゴミ。こいつが死んでも誰も泣かない、悲しまない。

 

♪~ あのテーマ曲、拍手

 

遊撃「毎度おなじみ流浪の番組、小悪魔笑点ボディの時間がやってまいりました。本日は鳥取文化会館よりお送りしております。司会の遊撃手遊撃です。こんにちは。さて、まずは出演者のみなさんの挨拶から。」

 

豚丸ちゃん「えー、一度でいいから見てみたい、サルティンバンコ!豚丸ちゃんです。」

 

♪~ 拍手、笑いSE足せれば

 

遊撃「ざはは!まったく豚さんはしょうがないねぇ!オシッコいきたい!はい、続いてはこの方。」

 

吉田「どうも、あなたの心のシルバニアファミリー、吉田みつおです。」

 

♪~ 拍手、笑い?

 

遊撃「ざっは!そりゃあどういう意味だい?」

 

吉田「部屋が丸見えって意味でございます。(※客の反応如何では「~でごじゃます」と言い換えても良い)」

 

遊撃「ざっはは!そのまんまじゃねえか!で、座布団の人は、のこのこ生きてる糞太郎くんです。」

 

糞太郎「(※自分で考えてなにか面白いことを言ってください。無理だと思いますが、こちらも期待していないので実質なに言ってもいいです)」

 

♪~ SE拍手

 

遊撃「以上のメンバーでお送りいたします。では早速第一問。みなさんは病院に患者として行きます。そいで医者の私にどこが悪いのか訴えてください。そしたら私が「どうしてアナルなんだい?」と尋ねますんで、みなさんはその理由をお答えください。」

 

メンバー、口々に「むずかしいなぁ」、「こむずかしいなぁ」などと騒ぐ。

よきところで

 

遊撃「さあ、できた方からどんぞ!」

 

吉田「じゃあ・・・はい!」

 

遊撃「お!吉田さんどうぞ!」

 

吉田「イテテテ・・・。先生、思春期特有の乳首が痛くなるやつなんですけど・・・。」

 

遊撃「どうしてアナルなんだい?」

 

吉田「まあ乳首だけにぃ、うっすらピンクでございます。」

 

遊撃「ざっは!なーにそれ!全然質問に答えてないじゃない!糞太郎くん、吉田さんの座布団好き?」

 

糞太郎「(※どうせ面白いことなど言えないと思うので、「はぁ?」とでも言っておいてください。なにも期待していません。)」

 

遊撃「さあどんどんまいりましょう!」

 

豚丸「はいはいはーい!」

 

遊撃「お!豚丸ちゃんどうぞ!」

 

豚丸「イテテ・・・。先生、アナルが痛むんですけど。」

 

遊撃「どうしてアナルなんだい?」

 

豚丸「・・・きもちぃから。」

 

遊撃「ざっは!そのまんまかよ豚丸ちゃん!たくしょうがないねー。糞太郎くん!座布団って、あったけぇよなぁ・・・。」

 

糞太郎「(※面白いことが言えそうになかったら聞こえてないフリをして無視しても大丈夫です。言えるものなら言ってみればいいとは思いますが。)」

 

吉田「はい!」

 

遊撃「はい吉田さん。」

 

吉田「あなたへの、千の愛の言葉を、真っ赤なバラの花束にかえて。吉田みつおです。どうぞよろしく。」

 

♪~ SE拍手

 

遊撃「はいよろしく!」

 

豚丸「はいはいはーい!」

 

遊撃「豚丸さん!」

 

豚丸「どうしてアナルなんだい?」

 

遊撃「どうしてアナルなんだい?」

 

豚丸「どうしてアナルなんだい?」

 

遊撃「・・・きもちぃから。ざっは!ざっ!ザッハトルテ!あたしが答えちったよ!オシッコいきたいよ!しょーがないね豚さんは。なにもないね。糞太郎くん、座布団にアップリケ縫い付けといて。」

 

糞太郎「(※ここで一発面白いことが言えたら奇跡ですが、たぶん無理だと思います。黙って座布団だけ運んでいればいいものを。)」

 

遊撃「さてこのお題はここまで。次のお題いきましょうね!みなさんは普段出かける時にカバンは持ってますか?豚丸ちゃんは持ってる?」

 

豚丸「ウエストポーチをつけています。」

 

遊撃「吉田さんは?」

 

吉田「あ、僕もウエストポーチをつけています。」

 

遊撃「そーなんだ。みんなウエストポーチつけてんだね。じゃあ次のお題!みなさんには”らくごのご”、いわゆる、あいうえお作文を作っていただきます。お題となる言葉はこちら!」

 

糞太郎、めくりをめくる。唯一の役目。

 

遊撃「お題となる言葉は”鷲羽山スカイライン”!鷲羽山スカイラインでみなさんにあいうえお作文を作っていただきましょう!できたかたからどうぞ!」

 

一同沈黙。

 

吉田「うーんと。」

 

豚丸「(鼻をすする)」

 

吉田「わ・し・ゆ・う・ざ・ん・・・」

 

豚丸「(鼻をすする)」

 

吉田「わ、わたしの、し、しってる、ゆ、ゆかりのある・・・」

 

遊撃「さあ、どんどん行きましょう!」

 

一同沈黙。

 

豚丸「・・・きもちぃから。」

 

♪~ あのテーマ曲

 

遊撃「おっとお時間がきてしまったようです!小悪魔笑点ボディ、本日はここまで!また来週ー!」

 

 

♪~ 拍手