
ワタクシの飼うこの喋るインコというのが、トーキョー・シティで今一番鳴らしているテクノ・バイブだということをメトロポリタンたちは未だ完全には理解できていないようで、街に仕込まれた大小様々なスピーカーからは今日も、まるで現代社会を映す鏡、アーティストやクリエイター、エンジニアに対し横から余計な口を出して現場を引っ掻き回した挙句、てめぇは夕方になると「今夜は会食で、リスケで。」みたいなことを言って赤坂にある高級料亭で悪の枢軸みたいな奴輩と湯水の如く無意味な金を溶かし、アーティストやクリエイター、エンジニアはその間夜を徹して作業を進め、やっと作品が完成したかと思ったらそれを横からかっさらって「これは私が作りだした作品でございます。」なんてことを平然と口走るエグゼクティブ・プロデューサーといったワケのわからない肩書きの人間が「この曲いいね。いよね。いいすぎ。いいすぎてチッコ出そ。チッコ出すね。私はここにいるよ?チッコ出ます。トイレ行ってくるね!」なんて言って漏らしながら選定した楽曲でございますので聴く価値はゼロです。
ああいった楽曲を聴くくらいなら、はっきり言って耳から菜箸を突っ込んで鼓膜を破ったほうがまだ精神衛生上良しとされておりまして、エグゼクティブ・プロデューサーという肩書きの人間はなんかイタリアのメーカーのやつっぽい靴、異様に長いマフラー、細っそいジーンズ、白ぶちのメガネ、下々の者からの挨拶は無視する、背が低い、話が面白く無い、口が臭い、といった特徴が主にありますので見れば一発でわかりますので奴らが運転手付きの車から降りてきた瞬間を狙ってツバを吐きかけましょう。
もしキレてかかってきよっても大丈夫。エグゼクティブ・プロデューサーのエグゼクティブとは訳すと「どうしてもの時は半身不随くらいまでならしてもよい」という意味なので思う存分スラッパーかなんかでどつきまわしてください。ワタクシが許す。
するとどうでしょう。世の中からエグゼクティブ・プロデューサーはガンガン、もうガンガンガンガン減っていき、やがて絶滅危惧種に指定されます。すると今度はヤング・エグゼクティブ・プロデューサーという奴輩が熨してきますので、これもエグゼクティブ・プロデューサーと同じ目に合わせてやりましょう。
するとどうでしょう。これまで長きに渡って押さえつけられてきた、人々が本来持っているテクノ・バイブが不死鳥のごとく蘇ってきます。不死鳥といえば鳥、鳥といえばワタクシの飼う喋るインコ、ワタクシの飼う喋るインコといえばトーキョー・シティで今一番鳴らしているテクノ・バイブ。どうだこの野郎、これが本当のテクノ・バイブだ。人々はワタクシの飼う喋るインコのビートにどハマりの後心酔陶酔崇拝。出すレコード出すレコードバカ売れしたおして、そのころにはエグゼクティブ・プロデューサーは絶滅しておりますのでワタクシは世界で唯一のエグゼクティブ・プロデューサーになり、イタリアのメーカーのやつっぽい靴を履き、異様に長いマフラーを巻き、細っそいジーンズに足をとおし、白ぶちのメガネをかけ、下々の者からの挨拶は無視するだけならまだしもどつきまわしてスマホを割ってやるなどし、背は縮み、面白いことはひとつも言わず、口を臭くする、という特徴を完璧に身につけ人々から忌み嫌われて死んでゆきます。おまえみたいに。お母さんごめんなさい。
ウィー・アー・ザ・ロボト。