東京人間テトリス

 

日本が世界に誇るメトロポリス、東京。この東京という街は、まるでテトリスのようだ。色とりどり(紺、グレー、黒)の人間たちが林立するビルにスポスポと納まっていく。誰もがそれぞれに行く場所があり、そして誰もがそれぞれに行く場所がない。そしてお行儀よく横一列に並んだかと思ったらプリンッと消えてなくなって、ポイントが入る(権力者に)。やったぜ(権力者が)。そう東京はまるでテトリス、人間テトリス、東京人間テトリス。みんな、がんばろうな。

 

………。

 

てな感じのことを上手いこと言おうと思ったんですが、いやぁ、言えないもんですね。正直ね、まずこの”人間テトリス”ってワードが思い思い浮かんだんですわ。そんで「お。”人間テトリス”、なんやこれは。頭ヘッドに急に浮かんだ。これはなんか上手いこと言えそうな匂いがします。なんか東京に住まう人間の窮屈さと悲哀を、テトリスというパズルゲームに例えることで親しみやすくペーソス溢れるえぇ感じにおしゃれな名言格言が生まれるかも!そしてそれを読んだおしゃれ感覚が凄まじいセンス溢れる人々からリスペクトされるかも!僕はリスペクトされるのが好きなのでね。よっしゃ、いっちょやったろかい。」と勢い勇んで書き始めたはいいものの、全然上手く言えない例えられない。書き始めてわりと早い段階で気づいたんですが、テトリスって横一列に並んだら消えるじゃないっすか。それを一体どう例えればなにに例えればいいのか全く思い浮かばなかったんです。しかも消えることによってプレーヤーにポイントが入ってしまいますから。得ですから。ただそこでおめおめ引っ込むような引っ込み思案な私ではなかった私でした。そう、まぁ読んでいただいたんでわかると思うんですがそのポイントをゲットする人を、これを東京を支配する権力者、パワーに例えることによって東京という街は結局権力者のための街、僕たちは所詮、横一列に並んでしまえば消されてしまう、そして権力者たちは今夜も六本木でポイントゲット!そんな東京という街の傀儡政権?(あんま意味わかってません)な感じを存分にアピールしたろかなと思いました。でも上手くいきませんでした。あまりにも上手く言えないので最終的に括弧(括弧大好き)で「これは権力者側の気持ちです」というのを処理するというパワープレイ、そう、権力だけに、ね!パワーですよ。ここにおかれましては上手いこと言えました。権力者だけにパワープレイ。まぁこんなのは僕の実力からすればそんなにまぁあれなんでそんなに取り立ててあれするほどでもないんですけどね。よし、バイブスあがってきました。

てゆーか東京の街でテトリスみたいになってもうてる兵隊アリ、テトリミノ(テトリスのブロックのことをテトリミノと呼びます。例えの足しになればとウィキペディアで調べました)みたいになってもうてる方々はこれから東京でどうなりたいんでしょうか。やっぱ六本木でポイントゲット?それはすなわち今現在自分を苦しめてる権力者側の人間になりたいってわけ?自分さえ権力者になってしまえばもう東京が人間テトリスでもかまわないわけ?それは違うだろ。「権力者め、俺たちはテトリミノなどではない。いつかこんなテトリスみたいなバビロン、エスケープしてbitの制限を超えた究極にフリーダムな自分、サンシャインな自分を手に入れてやる。殺す。」と考えるのが正常でしょう。違う?

 

あ、東京に林立するビル郡は、たしかに不規則に積み上がったテトリミノに見えないこともないですよね。しまったー。そっちで例えればよかったー。いま気づきました。まぁ今回は”人間テトリス”ってワードが頭に浮かんだからこんなことになったんですけど、次は上のとおり東京の街自体をテトリスに例えた格言をお見舞いいたしますので覚悟しておいてください。お願い!ま、そのころまでに東京がテトリスじゃなくなってるといいけどね。ペイス。