
ビートに身を焦がして、焦げて
焦げてる。ビートに身が焦げている。
臭い。勘弁して。
もう焦がさないで欲しいと思う私の気持ちをよそに、ビートは加速して、身はまた焦げて。
遠くのほうから「ビートの焦げ臭い」という子供の声が聞こえた。
子供に迷惑かけてる。申し訳ない。
でもこの響き渡るビートに抗うことは不可能である。
ずんっ、だんっ、ずずだんっ、ずずだだだーだ、だだだんだだん、ずだだだだずんっ、ずんずだずだず、ずっぽんすぱぱ、ずんっ、ずどど?ずどどんっ?だんだず?ずぱ?スパーンッ!
臭い。本当に臭い。
犬がめちゃくちゃ吠えてる。
永遠の⭐︎2co1⭐︎を誓った友達が泣きながら逃げて行った。
でも臭いってのは生きている証拠だから。
生きてれば臭くなるから。
でもこの服は捨てなきゃだな。